冠者殿社かんしゃでんしゃ

御祭神 素戔嗚尊(すさのおのみこと(の荒魂(あらみたま)
祭日 10月20日
八坂神社の境外末社。官社殿社と表記されることもある。
御祭神は八坂神社と同じであるが、ここは荒魂を祭る。荒魂とは和魂(にぎみたま)と対をなすもので、神霊のおだやかなはたらきを和魂、猛々しいはたらきを荒魂といい、全国の神社の本社には和魂を、荒魂は別に社殿を設け祭るという例が多い。
もとは、烏丸高辻にあった八坂神社大政所御旅所(おおまんどころおたびしょ)に鎮座していたが、天正19年に豊臣秀吉の命により、御旅所が現在地に移転した時、樋口(万寿寺通)高倉の地に移され(現在の官社殿町)、さらに慶長のはじめに現在地に移された。明治45年、四条通拡幅に伴い旧社地より南方に後退している。
毎年10月20日の祭りを俗に「誓文払(せいもんばら)い」という。
昔の商人は神様に商売ができることへの感謝と、利益を得ることに対する償いの意識をもっていました。この感謝と償いの意識により年一回の大安売りをして、お客様に利益を還元する商道徳がしっかり守られていました。この本来の誓文払いの精神を継ぎ、商人の方々は商売繁昌を、一般の方々は神様の清き心を載き家内安全で過ごせるよう願って10月20日に大勢参拝されます。
八坂神社
冠者殿社
御祭神 素戔嗚尊の荒魂
祭日 10月20日
御神徳 商売繫昌・家内安全
由緒
冠者殿社は天照大御神に身の潔白を誓約された素戔嗚尊を誓文払いの神としてお祀りし 商家をはじめ京洛の人々からの崇敬を集めています
社前に建つ鳥居は冠者殿社に提灯の灯りを捧げ誓文払いと商いの伝統を広め伝えることを目的に設立された冠者殿社崇敬会が設立10周年の節目に奉納したもので 第62回式年遷宮による伊勢の神宮の撤却材を以て平成27年3月29日に竣功しました